2018.04.12
Dan Burger 著

TRの発表とIBM i Access Client Solutionsの進化

先週、テクノロジー・リフレッシュ(TR)が発表され、Access Client Solutions(ACS)には、いくつかのフィーチャー/機能の機能強化がもたらされました。また、エンド ユーザー、システム管理者、およびデータベース エンジニア向けにも、ちょっとしたおみやげがありました。特に目立つような大きな項目はないものの、今回のリリースは、ユーザー要求のフィーチャーを実現する差分リリースといった印象です。

5250エミュレーターが良い例です。5250エミュレーターは、ACSでおそらく最も多く使用されているコンポーネントである主要技術ですが、ずいぶん前からあったものであるため、今さらエミュレーションに関して新しいことなど何もないと思われがちです。けれども、ユーザーというのは、新しい何かを求めることを止めるものではなさそうです。そうして追加されることになったものの1つが、中国語CCSID 1371のサポートです。開発時間からすると、以前のリリースのエミュレーター アーカイブ サポートとは比べ物にもなりませんが、このことから分かるのは、ACSではユーザー要求に基づいて常に機能の追加が続けられているということです。

製品情報01

ユーザー フィードバックの結果として機能強化が提供されたもうひとつの領域として、統合ファイル システム(IFS)があります。「表示」アクションにより、ユーザーがIFS内で特定のオブジェクトのコンテンツを表示できるようになりました。これは、アクションの表示なしでのオブジェクトおよびフォルダの移動に対する機能改善です。

TRの発表においては、いつもDb2 for iデータベースの機能強化があります。そして、SQLサービスは、注目すべき機能強化のうちの1つです。システム管理およびシステム アクセスを改善してきたSQLサービスのライブラリーがあります。ACSは、それらのサービスのそれぞれの用例へアクセスできるようになり、機能ごとに整理できるようになりました。

その他のACSでのデータベース固有の機能強化としては、SQL Performance Center内でのShow Statementsの分類、「ジャーナル」セクションでの「プロパティー」、「開始/終了」、および「レシーバー交換」のサポートがあります。また、Visual Explain内で、新規の凡例が、表示されている内容の理解をユーザーが深めることができるように支援するために組み込まれました。

また、IBM iのモバイル システムのアクセスおよび管理サポートのコアであるとされているIBM Access for Webも更新され、最新バージョンのWebSphere Application Server V9上で稼働するようになりました。 「今回は、アナウンスメント間の助走期間としてはかなり短いものでした」と、IBM iアプリケーション開発担当ビジネス アーキテクトのTim Rowe氏は述べます。「これらの機能強化は、既存のサポートに欠けていた機能に対処するものであり、ユーザー コミュニティから頂いた要求および要件に応えたものです。過去2年間、概して年に3~4回のACSのデリバリーを行ってきました。通常は、年に2回、大型のデリバリーがあります。それらは、システム管理者、データベース エンジニア、またはエンド ユーザーの3大ユーザー グループのいずれが必要とする主要な機能を対象にしたものになります。今回のリリースは、小さめの機能が多かったようです。今年は、大型の機能(もちろん、トップ シークレット)の提供が予定されており、現在、それに向かって鋭意作業中です。」

Rowe氏は、ACSのダウンロード数が1年前に比べて4.5倍増えていることについて満足げに述べました。その増加の理由の多くは、企業のWindows 7からWindows 10へのマイグレーションによるものであり、これは、ユーザーに古いIBM i Access for Windows製品からの離脱と、ACSへの移行を促すものです。

また、Rowe氏は、ACSが、前身のAccess for Windowsに比べて、より多くの機能を備えた製品へと進化してきたことも指摘しています。さらに、かなりの数のIBM iユーザーがWindowsからMacおよびLinuxへ切り替えている(Javaベースの、プラットフォームに依存しないインターフェースのおかげです)こと、そしてそれらのシステムからIBM iの管理を行うこともACSの導入を押し進めたことについても言及しました。ACSは、IBM iを管理するために最もよく使用されるタスクを統合するツールなのです。

「ACSの機能強化は完了なのでしょうか。そうかもしれません。しかし、当分は機能強化が続けられるでしょう」と彼は述べます。「ACSは、非常に多くのユーザーに影響を及ぼします。データベース エンジニアは、データベースの管理に役立つツールを必要とします。システム管理者は、管理作業を手伝ってくれるツールを必要とします。エンド ユーザーは、毎日毎日、マシンを前にしています。彼らは、生産性の向上に役立つツールを必要とします。」

IBM iコンサルタントのJim Oberholtzer氏は、開発や改善のペースは予想以上だと述べます。「これ以上速いペースになるのは目にしたくありません。そうなるのは問題が起きたときだからです」と彼は述べます。「私はJava環境がSystem Planning Toolのようにパッケージ化されるとよいと思います。そうすれば、デスクトップJava環境は問題になりません。」

最新版の機能強化を利用するには、Java 8のサポートが必要です。現在、IBM iではJava 7および8をサポートしています。一応、念のために言っておきますが、IBM iでのJava 9のサポートはありません。

また、Oberholtzer氏は、IBMは古いコードにしがみついているiSeries Accessクライアントを終わらせてはどうかと提案します。IBMは新しいコードの使用を強制するべきだと彼は述べます。「なかには今でもV5R4 iSeries Accessコードを使用している顧客もいますが、彼らは変えようとしません。「まだ使える」からです。」

デスクトップ ユーザーにJava 8の使用を強制するのが良いと彼は述べます。「しかし、そうすると多くの顧客が新リリースの使用を止めることになります。Javaの維持費用およびJavaに付随する脆弱性のために、彼らはできるだけ迅速に(実際は非常にゆっくりとですが)デスクトップからJavaを除去しようとしているからです。」

ACSの機能強化は、Access Family製品のWebページから入手できます。

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