ニュースウォッチ
<<2008年5月の目次>>
●System iがPower と@に変身
●FTPとセキュリティー
●IT業界を展望する
●もうひとつのPowerとi :iのためのハードウエアー・ペナルティーは無い



System iがPower と iに変身(2008/5/1)


大掛かりな統合の動きのなかで、IBMはSystem i を最新のPOWER6ベースのハードウエア上で稼働する「i」オペレーティング・システムに変えてSystem iの独自性を取り去りました。去り行くのは統合システムとしての従来の独自性と、これに伴うレガシーのシステムです。今般IBMはSystem iとSystem pを新たなサーバーのひとつのラインに統合し、価格体系を簡素化しました。このラインは例えばPower 520など、Powerブランドのハードウエア・サーバー・モデルによるIBM Powerプラットフォームとして知られるIBM Power Systemsで、AIX、Linux、i5/OSを稼働させます。ちなみにi5/OSは単純に「i」となります。IBMは基本的に古きを捨て、最善をキープし、新しいものを進んで受け入れるようです。

i5/OSを主流に組み込む計画は着々と進んでいるといえます。

IBM Business Systemsグループのマーケティングとオファリングのバイス・プレジデント、Mark ShearerがCOMMONユーザー・グループの会場でこの大掛かりな変更を明らかにしました。

System iとSystem pを単一のプラットフォーム上に統合する構想は以前からロチェスターで進められていたものであり、数年前から世界中に「予想」として広く流れていました。この発表と出荷がもたらす効果はビジネス・パートナーとISVの世界を動かし、System iをAS/400と呼んでいる組織やプロフェショナルを含み、あらゆる規模の組織に波及すると思われます。

ShearerはCOMMONの開会式で垣間見せたように、明らかに今回の変更に高揚していましたが、彼が言ったことは20年前のAS/400の発表と同じでした。一見すると、彼の言葉は誇張されていますが、厳密に見ると、今回の変更はSystem iを愛好する組織に深く浸透して、System iの伝統的な機能をそれらの組織に提供すること、あるいはそれらの組織を驚くべき広範に及ぶ利点に満ちた新世界に飛び立たせることになるでしょう。

統合と名称変更のこの発表と同時に、IBMは新しい2種類のPowerサーバーとJS12ブレードを紹介しました。なお、名称について、POWRER6プロセッサーを指す場合は、POWERと大文字で記され、このサーバーを指す場合はPowerと記されます。

新しいIBM Power 520 Expressサーバーは、1、2、あるいは4コア 4.2 GHz POWER6プロセッサー・ベースのエントリー・サーバーです。IBM i がインストールされているこの520は$9,000から始まります。IBMはこのi Editionの最も一般的な構成でも$12,000以下であろうと言います。

また、同時にPower 550 Expressサーバーが紹介されました。このサーバーは2〜8コアのサーバーで、3.5あるいは4.2 GHzのプロセッサーを使っています。5月23日出荷予定(米国)ですが価格は明らかにされていません。

新しいブレードはIBM BladeCenter JS12 Express Bladeで、2コア、3.8GHz POWER6プロセッサー。このブレードはすでに業界で人気を得ている中小規模組織に向けたBladeCenter Sのシャーシに収納されます。5月30日出荷予定でJS12 Blade自身は$5,000以下です。このブレードをBladeCenter Sシャーシに入れた場合、価格はPower 520のi Editionの一般的な構成の場合と同じ価格になります。

Shearerは「この積極的な価格モデルの目的は、比較的小規模の組織でアップグレードのオプションを検討する組織にとって価格は要素ではないということを裏付けること。もし、企業がIBM iオペレーティング・システムと並行してBladeCenter上にWindows、AIX、あるいはLinuxを統合することに関心を持った場合、高額であるために決心がつかないということはあり得ない」と述べています。

BladeCenterの価格、戦略、およびSystem iのショップにとってのビジネス・チャンス、これら全てが意味深いニュースであり、引き続き今後も記事として追ってゆくことになるでしょう。なお、V6R1の名称は消えて今後は単に6.1となり、6.1、i6.1、あるいはIBM i6.1と呼ばれることになるようです。

今回は抜本的といえる大きな変更ですが、System iのショップはi Editionを購入することでこの変更の影響を緩和することができます。このエディションは既存のSystem iサーバーに極めて類似したパッケージになっています。



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