ニュースウォッチ
<<目次>>
●Power Systems:HPとOracleを続けて打ち負かし、4Q11の業績も好調
●AIXの高まり
●さらに多くのディスクをAIXのrootvgに割り当てる方法
●災害に遭ったとき;業務の回復を確実にするために



災害に遭ったとき;業務の回復を確実にするために (2012/2/1)

Maxava
Simon O’Sullivan著

日本における地震、津波、原子力発電事故、ニュージーランド、クライストチャーチの地震被害、アメリカ南部の竜巻、アメリカ中西部一帯の洪水といった自然災害は組織の事業運営に巨大な脅威をもたらします。これらの悲劇は、情報がいずれの企業においても最も掛け替えのないものであることを実感させ、厳しい注意を喚起しています。

ITマネージャーとエグゼクティブは災害がどのような影響をもたらすかについてそれぞれ見解が異なります。大地震、洪水、竜巻、ハリケーンの結果、多くの企業は適切なバックアップを持っていなかったことによる痛手を初めて実感します。自分たちのサーバーとデータへのアクセスが不能になり、遠隔操作も不可能になります。地震といった大きな出来事、あるいは火災でさえもサーバーやデータへの物理的なアクセスは多くの場合数日間あるいは数週間不可能になる可能性があります。但し、これはその災害を切り抜けて生き残れたことが前提です。狙われたハッカー攻撃もデータを損壊し事業の運営を混乱させます。

ニュージーランドと日本は昨年発生した地震の強い後遺症に苦闘しています。また、日本における巨大地震が引き起こした放射能事故の影響を受けているこれらの地域の企業は、現在も放射能による危険性があるために自社の事務所に近づくことができません。このような状況で、一部の企業は簡単に事業閉鎖に追い込まれました。自分たちのデータにアクセスできないからです。

自分の会社及び入居しているビルが損壊した瞬間を想像してください。所有している全ての物が大きな瓦礫によって破砕され、あるいは火災によって焼失し、または洪水や消防ホースの水、雨などによって濡れてしまい、数日間風雨に曝されます。
数年前、カリブ海地方で見込客とディザスター・リカバリーについて話し合ったことがあります。そのとき顧客はリアルタイムのソフトウエア・ソリューションは実装しないことを決め、従来からのテープによるバックアップを継続することにしました。最近その顧客を訪ねました。この地域に私の多くの顧客がいるからです。そしてこの顧客の事務所が火災によってIBM iと最新のバックアップテープとともに焼失したことを知りました。バックアップテープは現場から離れた場所には移送されていませんでした。
我々は折に触れ最悪の事態を想像し、その対策を考えておく必要があります。

あなたのITハードウエアは災害によってどのようになると思いますか?データについてはいかがですか?正直であってください。あなたはすでに答えを知っています。しかしながら、最大の問題はこれがあなたのビジネスにとってどのような意味を持つのかということです。

最近AT&Tが年商25百万ドル(20億円)以上の企業を対象に行った調査によれば、20パーセントがDR対策を行っていません。この状態は事業にとって悲惨な結果を招く危険性を孕んでいます。多くの従業員が職を失い、投資家たちが損失を被り、得難い市場シェアを失って競合他社に踏みにじられることを想像してください。

あなたのDR対策は?
効果的な災害復旧対策とその対策を実行するテクノロジーが無ければ、事業はデータが復旧し、システムが立ち上がって稼動を再開するまでは操業停止を強いられます。

我々Maxavaはディザスター・リカバリーの会社であり、地震の後日本及びニュージーランドにおける顧客たちと緊密になって復旧に取り組んできました。我々は重大なマシーン障害、ハリケーン、竜巻、暴風雪、そして現在は地震を通して我々の顧客を助けてきた記録を持っています。顧客たちは自分に限ってそのようなことが起きるとは考えていませんでした。

クライストチャーチ在住で災害を被った顧客の一人、Noel Leemingは全国に40店舗の電気器具小売店を営んでいます。我々は彼の事業の運営場所をクライストチャーチの損壊したビルから、400マイル離れたオークランドのバックアップサイトに換えました。
システムは地震の翌日に立ち上がり稼動しました。これはもしテープをベースにしたリカバリー・プランであれば不可能だったでしょう。日本にも同様の実例があります。

それでは災害に遭ったとき何をするべきでしょうか。それには考慮するべきいくつかのステップがあります。
まず、コミュニケーションが鍵になります。災害時には通常の手段によるコミュニケーションは不能になります。企業はこの対策を立てておかなければなりません。コミュニケーションがしばらくの間は絶たれることを想定し、これに変わるプランを立てておかねばなりません。

災害遭遇後にスタッフが会う場所を定めておく必要があります。もし、その場所が不可能であった場合の第2、第3の場所を考慮しておく必要もあります。Maxavaで、我々は説き勧めたことを実行し、クライストチャーチや日本における地震の結果から、我々自身のプランのさらなる見直しを繰り返しています。また、事務所を米国、ヨーロッパ、日本に置いている利点で、オークランド、ウエリントンの事務所は我々のデータ、資源、開発、サポート、管理を複製しています。もし、これらの事務所が災害を被った場合、他の事務所がワークロードを取り上げて顧客のサポートを確保することができます。企業のリスクを低減することによって、被害をできる限り軽減するために企業が必要な手段を講じるのを後押しします。

災害が発生した場合、あなたのディザスター・リカバリーのベンダーはプロアクティブでなければならず、被害の予想とサーバーが正常な稼動を維持しているか、確認を要求します。サーバーの稼動が正常であれば直ちに代替の場所へのロールスワップを開始するべきです。

もし、向こう数ヶ月間にわたる余震、洪水の継続、電力供給に不安があれば、その区域外に代替のバックアップサイトを確保して、ベンダーがデータを複製するのを可能にするか、他の場所に移動しなければなりません。ロールスワップのテストは決定的に重要な意味を持ちます。

もし、ディザスター・リカバリー・プランをまだ策定しておらず、データへのアクセスがあなたのビジネスに不可欠であるとすれば、何を待っているのですか?直ちにアクションを起こして以下の7項目を実行してください。

  • 物理的なオペレーション及びビジネスに不可欠のシステムとデータに対するDRプランの導入。
  • プランはシステムダウンに耐え得る時間に適合させること(データにアクセスせずにビジネスがどれくらい長く継続できるか
  • リカバリー・ポイントの確認(昨日のバックアップテープはOKですか?)
  • 災害後にスタッフが意思疎通を図るための必要性を考えてプランを立てる(例えば、双方向ラジオ、WiMax、ワイヤレス・インターネットなど)
  • 会社がその場所から操業できる代替地を含めること。可能であればビジネスの処理を双方の場所に複製しておく。
  • プランのテスト
  • プランの更なるテスト

ディザスター・リカバリーの更なる上級レッスンには以下が含まれます。

  • データのロールスワップを実際に行ってみる
    全体的にもっともらしい災害シナリオを創作します。内容は、会社が直面すると思われる脅威とそれに対する従業員の反応です。このシナリオは例えば火災、テロ攻撃、暴風雪、竜巻、ウイルス感染の突発などです。これを訓練することによって、従業員たちは災害時に何をするべきかを考えます。プランをチームとともに見直し、模擬的にイベントを展開します。プランがどのように実行されたかを見て、その結果を確認します。どのような変更を加えなければなりませんか?改善するには何が必要ですか?これは災害を展開し、その結果を測るひとつの方法です。あなたのチームが創造的に反応するように仕向けるとともにフィードバックを求め、また良い結果を得るためにはどのようにするべきであったかを訊ねてください。
  • 取引先とDRプランについて話す
    サプライ・チェーンのパートナー、代理店、チャンネル・パートナー、及び主要顧客などとあなたのDRへの備えやプランについて話すことです。その人たちが緊急時に備えてどのようなプランを持っているか、知るための良い機会です。オープンなコミュニケーションは被災時に業務を迅速に復旧させるのに役立ちます。
  • どのDRツールと処理が有効かについて、情報を共有する。
    我々は小学校で、また危機を通して、みんなが力を合わせればすべてが巧く行くことを習得しました。災害後、すぐに立ち直るための戦略を共有してください。あなたのベストプラクティス、予行演習の結果、あなたが発見した問題、及びその解決方法について話しましょう。他の人が言わずにはいられない自身の経験に耳を傾け、それらのテクニックのいくつかを自分に適用することを考えてください。大災害時における情報交換と支援は、ビジネスの混乱と破壊時におけるそれとは意味が異なります。
  • DRソリューション、トレーニング、及びDRプランを年2回は更新すること
    自宅所有者は煙探知器のバッテリーを年に2回は交換します。このように、賢明な企業は半年に1回の取組みでディザスター・リカバリーのソリューションと戦略を更新して、新しいデータ、ソフトウエアのアップグレード、新しいテクニックとアイデイアを受け入れるべきです。あなたのDRプランが更新されたのはいつでしたか?もし1年以上経っているのであれば、それは長すぎます。最後にトレーニングを実施して以降、新しい従業員を採用しましたか?それらの従業員はまず何をするべきか、手掛かりを持っていません。年に2回の更新によって、全ての従業員がディザスター・リカバリーのプラン、製品、及び手続を確実に熟知しているようにしてください。
  • 優れた品質のDRソリューションとサービスを採用すること
    会社を愛していますか?それなら、最善のDRテクノロジーとDRサービスプロバイダーを会社に提供してカスタマイズされた自社用DRプランを確保してください。これらの人々のアドバイスを事業継続計画、社員トレーニング、及びデータ・リカバリー処理手順に取り入れてください。会社の規模にかかわらず、この道のプロたちはあなたの会社に適したプランを知っています。

著者Simon O’Sullivanは、IBM iのハイ・アベイラビリティーとDRソフトウエア・ソリューションを提供するNaxava社のシニア・バイスプレジデントです。以前10年間IBMに勤務してIBM英国法人、日本法人、サウジアラビア法人で国際インプリメンテーション・プロジェクトに携わっていました。



↑このページのトップへ


TOPPAGE

BELLDATA, Inc. Copyright reserved.