AS/400展望台

SpoolMailのあるEメールで iSeries レポートを送る



ジョン・グリスト 著

長い間、IT のオーバーヘッドは主に、エンド・ユーザーへ配布するレポートの印刷、バースト、配布に関連する費用などで構成されてきました。この機能は元来高価なものではないのですが、様々な情報が回数多く配布されていたということです。そして各国間にわたるオペレーション、地理的に分散している取引相手、広範囲におよぶサプライ・チェーンの発展により、情報を遠隔ユーザーに物理的かつ迅速に伝えるための費用が、表面には出ないもののビジネスコストを膨らませる要因になっているといえます。

これを解決する明らかな方法の1つは、レポートその他スプールされたファイルを電子的に eメールを通じて配布することです。iSeries ユーザーのためにこのようなサービスを実行する製品はいくつかあります。その代表的な例がGumbo Software, Inc. のSpoolMail ユーティリティです (図1)。

SpoolMail を使うと、iSeries ユーザーはスプールした出力を他のシステムへ eメールとして送ることができ、ユーザーは、製品と OS/400 Mail Server との統合によって、電子的に受け取った印刷済みレポートをローカルに印刷したりオンラインで表示させたりできるようになります。これによって、遠隔ユーザーはレポートを作成された日に入手することができます。SpoolMail は、OS/400 システム配布ディレクトリーによる配布リストをサポートし、Group-wise、Lotus Mail/Notes、Microsoft Exchange/Outlook/Mail、OfficeVision/400、 Netscape Mail、Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) などの便利なメール・アプリケーション、クライアント、プロトコルとインターフェイスすることができます。

SMTP インターフェイスは、OS/400 システムの配布ディレクトリー・エントリーのない SMTP クライアントへの e メールの直接配信に対応しているため、環境によっては特に便利です。メッセージやアタッチメントを配布する際、SpoolMail ではユーザーは1回の送信に最大 32 個の e メール・アドレスに送ることができます。そして、外部のメール・アプリケーションやプロトコルとのインターフェイスの隠れた詳細がよくわからない場合、SpoolMail には OS/400 メール機能と Exchange のような外部アプリケーションを自動的に構成するツールがあります。

それでもおそらく、最も便利なのは、SpoolMail ユーザーは、アプリケーションのソース・コードや基本となるビジネス・ルールを変更することなく、レガシー・アプリケーションからスプールした出力を電子メールで送れるという点でしょう。これはすなわち、開発者が SpoolMail を介してほぼあらゆる社内ソフトウェア用のレポート配布機能を強化できるということになります。

PDF:Electronic Rosetta Stone

もう1つ柔軟な製品機能は、SpoolMail は iSeries のスプールされたファイルを、HTML やリッチ・テキスト形式、Adobe のPortable Document Format (PDF) など様々なフォーマットに変換できることです。後者ではデータ・ベースのファイルができるため、ユーザーは他のAdobe 製品を使って情報の検索や索引付けができます。PDF フォーマットは、中国語、日本語、韓国語の文書に必要なダブル・バイトの文字セットもサポートします。

PDF のフォーマッティングで魅力的な点は、ユーザーがファイルの暗号化やパスワード保護をできるようにすることで、セキュリティを強化するところです。事実、Adobe のAcrobat リーダーは、暗号化された PDF ファイルを開く時パスワードを要求するため、PDF 文書は、オーナーとユーザーが同じパスワードを使うことでリード・オンリーにすることができます。SpoolMail のPDF 機能は、*SCS や *IPDS データ、ImagePlus が作成した不完全で「bad width」な CCITT G4 圧縮画像、*SCS マージン、ビット・リバース画像、グラフィックス・ライン・スタイルを含む複雑な OfficeVision/400 のスプール・ファイルにも対応します。

SpoolMail の最新のアップグレードで、PDF exact text placement もサポートするようになりました。OS/400 スプール・ファイルのほとんどがテキストを正確に配置するため絶対テキスト位置設定オペレーションを使っています。SpoolMail の CHGSM1DFT (Change SpoolMail Default) によって、ユーザーはスプール・ファイルに使われているホスト常駐フォントにより正確な位置精度を指定し、相対的位置設定オペレーションに依存するストリームを印刷できるようになります。

ファイルを変換する時、SpoolMail はページ・セグメントやオーバーレイなどの内部印刷リソースを処理し、フォントを Adobe のAcrobat Reader に固有のもの (例:Courier, Helvetica、Symbol、Times) にマッピングします。CHGSM1DFT コマンドには、コード化したフォントや文字セット、コード・ページを自動的にパーシングし、PC 出力ファイルにフォントの定義のコピーを組み込むことで、ユーザーが、生成したPC ファイルのホスト常駐フォントのフィデリティを上げられるようにするオプションのパラメーターも含んでいます。

最後に注目すべき特長は、SpoolMail に入っているプリント・ドライバー・プログラムによって、ユーザーが論理プリンター・デバイスを作り、出力待ち行列に入っているあらゆるスプール・ファイルを自動的に e メールすることができるという点です。これによってユーザーは、特に反復的なレポートを相手に対して明示的に送る必要がなくなります。SpoolMail はまた、Gumbo の ReportManager アプリケーションと統合して、スプール・ファイルの処理をさらに自動化します。

ジョン・グリストは、ベル・データ 株式会社の業務提携先、Penton Media Inc.の製品部門、シニア・エディターです。



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