AS/400展望台

V5R2におけるデータベースの方向性



Carson Soule 著

来るべき発表を待ち望んでいるiSeriesファンにとって、祝杯をあげたくなることが多々あります。OS/400とドミノRnextの両方にすばらしい新機能が搭載されているからです。さらに特筆すべきは、これら機能が相互を補っているため、iSeriesで稼動するドミノの価値が上がる、ということです。

* 2002年の主要テーマとは満足度の高い管理です。これはそれぞれの環境でそれぞれ異なる意味を持ちますが、共通となる柱が、さまざまな組織データを保管、組織化、検索、更新、表示する能力なのです。組織データとは、トランザクション・データ、文書、イメージ、Eメール、ウェブ・コンテンツ、およびこれらすべての組み合わせを意味します。

コンテンツ管理の作業を可能にし、その作業を迅速に行うには、二つの事が必要です。一つはパワフルでフレキシブルなストレージ戦略、そしてもう一つがエンド・ユーザーでもアクセスすればデータの操作や表示が可能になるツールです。大抵の場合、これを実行するにあたって、ウェブ・アクセス、ワークフロー、コラボレーション(共同作業)などが必要になってきます。DB2やドミノを使うiSeriesユーザーであれば、こういったチャレンジにも対応できるユニークな立場にあることになります。

OS/400 V5R2

iSeriesのキーとなる戦力は、常にリレーショナル・データベース、すなわちDB2でした。ただし、時系列的に見ると、このデータベースへは、DDSやコール・レベル・インターフェースを介してアクセスされてきたのです。

IBMは、OS/400 V4以前からiSeries上のDB2の機能拡張に力を費やし、新しいデータ・タイプやオープン・アクセス・メソッドを提供できるようにしてきました。IBMは、(BLOBs、CLOBs、VARCHARなどの)新しいデータ・タイプやベクトル指標を追加してきたのです。これにより、SQLの機能が劇的に拡張され、パフォーマンスも向上しました。

iSeries上のDB2は洗練されたbツリー型指標で定評はありましたが、照会パフォーマンスは十分とは言えなかったのです。これによりODBC/JDBCに目を見張るほどのパフォーマンス・インパクトを与えましたが、これこそ、ドミノとWebSphereがデータベースにアクセスしている通常の方法なのです。

IBMは、この問題に対処するため、SQLアクセスの監視と調整に必要な照会最適化プログラムと診断ツールの両方を改良してきました。しかしながら、データベースも同時にそのサイズや複雑性において成長してきたため、現行の最適化プログラムで得られた利点の多くが相殺されてしまったのです。

そこで、V5R2では、まったく新しい照会エンジンがデビューすることになったのです。約5年の月日を費やして完成したこの新しい照会エンジンは、ほとんどすべての照会パフォーマンスを劇的に向上することになるでしょう。このことは、iSeries上でDB2をご使用いただくことは、従来のアプリケーション向けだけでなく、ドミノやWebSphereなど将来的なワークロードに対してもデータ・リポジトリーとしてはずっと優れているということを意味します。

RnextとData統合

特筆すべきは、ドミノとのデータ統合における二つの重要な側面です。一つ目は、IBMがドミノのデータベースの設計を改良し続けているという点です。二つ目は、IBMがドミノ基幹連携サービス(DECS)とロータス基幹連携ツール(LEI)を使ってさらなる統合を改良してきた、という点です。

ロータスは、ドミノR5に対し、IBMのDB2チームからの支援を受けてデータベース設計を改良してきました。データベース・パフォーマンスが向上するようオンディスク構造が変更され、データベースの整合性が向上するようにトランザクション・ロギングが追加されたのです。

ロータスは、Rnextではトランザクション・ロギングを改良してビュー・ロギングをサポートする予定になっています。これにより、CPU集中型のビューの再作成がなくなるため、サーバーの再始動(と同時にデータベースのリカバリーも)が大幅に減少することになります。IBMはそのデータベースの専門知識をドミノにも応用しているため、ドミノは、よりハイスピードでスケーラブルな内容とコラボレーションのサーバーに生まれ変わります。

IBMとロータスは、DECSアクティビティーをフォーム、ビュー、エージェントといった別の設計要素としてデータベース設計に取り込みました。LEInextでは、ドミノ・ビューでデータを表示させる一方で、外部データベース内のデータを保守できるという高機能なリアルタイム・アクティビティーを目指しています。現状では、データを「見る」唯一の方法がドミノ・ビューであり、データは必ずドミノ文書の中に常駐していなければなりません。2ヵ所のデータを保守するというオーバーヘッドに加え、事象を同期的に維持するためにはドミノと外部データベース間で常にレプリカ生成が必要となります。

ドミノがJSPサポートをRnextに追加すると、ドミノをDB2データ向けのユーザー・インターフェース・エンジンとして使用する能力が再度向上することになります。将来的なリリースでは、ドミノ・データベースに保管されているデータとDB2に保管されているデータとの間にある差が、IBMによってさらに小さくなるであろうと期待されます。

IBMの統合プラットフォーム

IBMの戦略は明確です。三つの賞を獲得した統合テクノロジー?DB2、ドミノ、WebSphere?を介して可能な限り最良のe-business経験を提供すること、これに尽きます。同様にRochesterの戦略もまた明確です。これら3製品を実行できる世界最良のプラットフォームを提供することです。

RnextとV5R2を搭載したiSeriesは、e-businessとコンテンツ管理の世界チャンピオンのタイトル獲得にも十分な資格を得ることになります。新しいPower 4プロセッサー搭載、比類のないセキュリティー、低いTCOを実現したプラットフォームは、将来的にも無敵でしょう。

Carson A. Souleは、Maryland州LaurelのComputer Applications SpecialisのCEO(最高経営責任者)です。



↑このページのトップへ
TOPPAGE

BELLDATA, Inc. Copyright reserved.