LPARで複数のワークロードを統合する際に重要となる要件は、ワークロード間での高速なデータ・アクセスを提供する機能です。iSeriesサーバーは、仮想イーサネットおよび仮想OptiConnectと組み合わせることにより、高速リンク
(HSL: High Speed Link) の帯域幅を最大限に活用して、データ・アクセス用やデータ転送用の高速でセキュアな最適化された区画間通信を提供します。
こうした仮想ネットワークは、相互に通信を行う複数のホストに関連した外部ネットワーク・トラフィックの低減に大きく寄与するばかりでなく、Webサーバー、ODBC、JDBC、ジャーナル管理、分散データ管理(DDM:
Distributed Data Management)、ファイル・サーバー、プリント・サーバーなどといった高速なデータ・アクセスに依存したアプリケーションに対して大幅なパフォーマンスの向上をもたらします。
図1はこれら2つのアプローチを組み合わせたものです。IASP36は切り替え可能な入出力タワーに格納されたディスク・ユニットで構成されています。独立したディスク・プールを2つの論理区画間で切り替えるのは、入出力プロセッサ・レベルで実行できる点に注意してください。入出力タワーは、独立したディスク・プールを2台のサーバー間で切り替えるときだけに必要となります。この例では、入出力タワーは2つのシステムと同じ高速リンク
(HSL: High Speed Link ) ループ上にあり、一方のシステムは4つの論理区画で構成されています。ノードC、ノードDおよび2台目のサーバーであるノードEが同じデバイス・ドメインにあると定義されていると仮定すれば、独立ディスク・プールをこれら3つのノード間で切り替えることができます。
iSeriesナビゲータによって提供されるグラフィカル・インタフェースを使用することにより、iSeriesユーザーは、信用されたユーザーがプロセッサ、メモリ、対話型パフォーマンスなどの資源を移動できるように割り当てることができます。こうした資源の移動は、動的に行ってもスケジュールして行っても構いません。これにより、たとえば夜間のバッチ処理や週末のタスク、月末のタスクなどといった重要なタスクの途中に、テスト区画の資源をプロダクション区画に割り当てることができます。
iSeriesナビゲータで資源移動を実行する利点の1つは、(専用サービス・ツール [DST: Dedicated Service Tools]
やシステム・サービス・ツール [SST: System Service Tools] を使用する場合のように)資源を一旦ステージング・エリアにリリースする必要がなく、資源を別の区画に直接移動することができる点にあります。またiSeriesナビゲータは、オペレーション・コンソール経由でTCP/IP接続性を利用することにより、主区画と副区画の両方のLANコンソールとしてデスクトップを使用することも可能にします。