技術解説とヒント
<<2008年9月の目次>>
●光ファイバー・ケーブルによるLANの拡張が抱える問題
●インターネットの経路フラッピングを解決する


インターネットの経路フラッピングを解決する

Q:
当社のメインの T1 インターネット・プロバイダーは頻繁に障害が発生するため、2 番目のアップストリーム・インターネット・プロバイダーを追加中で、Border Gateway Protocol (BGP) を実行して両プロバイダー間のフェイルオーバーを自動化しようとしています。必要な Class C IP アドレス・スペースと Autonomous System Number (ASN) は確保し、既存のプロバイダーで BGP は設定済みです。新しいプロバイダーの回路は数週間の間設置されませんが、すぐに稼動できるようルーター上ですべては構成してあります。しかし悲しいことに、BGP を有効にしてから、既存のプロバイダーで障害が発生するたびに最大 1 時間もインターネット接続が失われます。プロバイダーいわく、それは、「経路フラッピング」だそうですが、何のことでしょうか。また、どうすれば解決できるでしょうか。



A:
回答者: Mel Beckman (Penton Media, Inc.)

多くの中小企業が BGP に切り替えて、それが提供するネットワーク回復力を増強しています。しかし、BGP はインターネットの核となるルーティング・テーブルを操作するため、正しく実装されていなければなりません。1つ重要な要件として、少なくとも 2つのアクティブなアップストリーム・プロバイダーがなければ、BGP は有効にならないということです。

BGP の目的は、取得した /24 ブロックなどの特定の IP アドレス・ブロックの代替ルーティングを実現することです。あるプロバイダー経由で接続が失われた場合、インターネットは自動的にトラフィックを他のプロバイダーに送付します。相談者の場合、まだ他のプロバイダーが存在しないために、ネットワークが完全にオフラインになったと最終的に判断する前に、BGP はコンバージェンス・プロセスを考えられる宛先経路の間で交互に送付します。この経路「フラッピング」は、非常に多くの宛先が到達不可能な場合、全体的にインターネットにとり危険な場合があります。そこで、BGP は「経路フラッピング・ペナルティー」と呼ばれる保護機構を備えています。

これらのペナルティーにより、インターネットはしばらくの間 IP アドレス・スペースの経路変更を無視します。その時間は、数分から数時間までまちまちです。ネットワークがオンラインになると、インターネットは /24 の累積ペナルティー時間が切れるまでこのイベントを無視します。解決方法としては、新しい ISP が完全にインストールされ稼動するまで、元の ISP によるスタティック IP ルーティングに戻ることです。

 


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