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IBMi海外記事2018.01.25

IBM、Power8ハードウェア向けにフラッシュ ドライブを拡充

Timothy Prickett Morgan 著

去る10月、IBMは、1.8インチおよび2.5インチの、スモール フォーム ファクター ディスク ドライブの新たなラインアップと、多少大きなサイズであった2.5インチ フラッシュ ドライブのアップデートを発表しました。これらのドライブは、Power9ベースのサーバーと同時に提供開始されることが意図されていたのではないかと思われます。また、米国の感謝祭の休日の直前には、新たな薄型のフラッシュ ドライブの発表も行っています。

11月21日、IBMは 発表レター117-108で、3D NANDフラッシュ メモリーをベースにした新たな2.5インチ フラッシュド ライブを発表しました。5年間のデューティ サイクルでのDWPD(drive write per day)はかなり高めの10回で、ストレージ デバイスの保証寿命としてまずまずと言えそうです。これらの新たなフラッシュ ドライブは4224および528バイト セクター フォーマットをサポートしますが、512バイト フォーマットはサポートしません。

これらの2.5インチ フラッシュSSDは、387GB、775GB、および1.5TBの容量での提供となります。SASポートを備えており、オペレーティング システムの制約に関係なく、メディアに接続するSASコントローラーを備えていれば、どのPower8マシンにも接続されます。また、SAS RAIDコントローラーとともに、EXP24SおよびEXP24SXストレージ拡張ドロワーで、ラック サーバーの容量を拡大するためにも使用できます。いつものようにIBMでは、PowerVMサーバー仮想化ハイパーバイザー上でIBM i、AIX、またはLinuxを稼働できるPower8マシン向けのフィーチャー コードと、ベア メタル モードで稼働するLinux専用マシンまたはPowerKVMハイパーバイザー上のパーティションにLinuxを置くLinux専用マシンに接続できるSSDのフィーチャー コードを別にしています。以下は、それらのフィーチャー コードについての、発表レターでの説明箇所からの引用です。

製品情報01

これらの新たなフラッシュSSDに関して、いくつか注意が必要な点があります。IBM iを稼働するボックスとしてポピュラーな4コアPower S814を使用している顧客は、387GBを超える容量のフラッシュ ドライブを使用することはできません。これはまったくのナンセンスです。IBMでは、顧客が4KBフォーマット ドライブと512バイト フォーマット ドライブを組み合わせて同一のアレイに混在させることを認めていません。また、容量の異なるドライブを同一のアレイに混在させることもできません。これはパフォーマンスのバランスおよび対称性の理由から、理にかなったことと言えます。同じ理由から、フラッシュSSDとディスク ドライブを1つのアレイに混在させることもできません。ただし、顧客がIBMのEasy Tierアレイ ソフトウェアを使用して階層型ストレージ管理を行っている場合はその限りではありません。最後に、1.5TBフラッシュ ドライブは、4KBフォーマットでのみ提供されます。

IBMは、528バイト フォーマット(PowerVMおよびIBM iで使用)でフォーマットされたドライブでは価格を高めに設定しています。387GBドライブは、528バイト フォーマットで2,375ドル(1GB当たり6.14ドル)です。4KBフォーマットでは200ドル安くなり、1GB当たりでは5.62ドルとなります。775GBフラッシュSSDは、528バイト フォーマットで3,375ドル(1GB当たり4.35ドル)、4KBフォーマットでは3,175ドル(1GB当たり4.10ドル)です。1.5TBドライブは、4KBフォーマットのみの提供で、5,975ドル(1GB当たり3.85ドル)となっています。これらのフラッシュ ドライブも、全体容量が大きくなるにつれて、GB当りの価格が大幅に安くなることは言うまでもありません。

新たなフラッシュSSDは12月1日に提供開始になります。そして、やはりPower9サーバー向けという狙いもあったことは間違いなさそうです。

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