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IBMi資料集2019.07.22

セミナー・レポート:IBM i Forum 2019

2019年6月12日にベル・データ主催セミナー「IBM i Forum 2019」が日本IBM箱崎事業所にて開催されました。90名を超える来場者の中、最初に登壇した弊社パワーシステム・エバンジェリストの安井賢克が、「IBM i で乗り越える2025年の崖」というテーマで講演を行いました。

「2025年の崖」とは何か

「2025年の崖」は経済産業省が2018年に公開した「DXレポート~ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開~」に初めて登場した言葉であり、その衝撃的内容はIT関連のマスコミを大いに騒がせています。基幹業務のブラックボックス化とIT要員不足が進む中で、セキュリティ事故や災害が発生すると対策が後手に回るために、 2025年にはデータ滅失リスクが年間12兆円に達する危機が予言されています。副作用としてDXすなわちデジタル・トランスフォーメーションを促進できなくなり、他国との競争に敗れるリスクも高まります。

ブラックボックス化発生原因の一つは、日米のIT人口分布の違いという構造に見る事ができます。日本全国のIT人口の70%以上はIT企業に所属するのに対して、米国では僅か35%に留まっており、多くはユーザー企業に所属しています。各ユーザー企業の基幹システムを理解する人材が社内にいれば、システムのノウハウは伝承されやすくなるのに対して、IT企業頼みではノウハウの伝承が途絶えてしまう可能性があります。

日米に見る IT 増額予算の用途の違い

ITをコストと投資のどちらと見るか、という経営層の姿勢にも違いがあるようです。コストならば業務効率化やコスト削減といった「守り」を重視し、投資ならばビジネスの拡充すなわち「攻め」が重点項目になります。この点においても日米の違いは顕著です。

ブラックボックスからの解放のために

では日本の企業・団体はこのまま手をこまねいているだけなのか、続けて安井はそうではない事例を紹介しています。

立命館大学様は35,000名を超える学生、それぞれ1,000名を超える教員・職員向けに、Linux上のJava言語による事務情報システムを開発・運用してきました。典型的なオープン系システムですが、浮き彫りになった欠点に苦しめられます。多様なオープン技術を自力で使いこなす事ができずに、外部IT企業への依存度が高まり、システムがブラックボックス化してしまうという問題に直面します。さらに3年かけて開発したJavaプログラムのバージョンをアップグレードするために、2年要してしまう事態に陥ります。解決策はIBM i 上のフリーフォームRPGへの移行です。アプリケーション資産継承性を活かせば、バージョンを維持するための作業を見込む必要は無くなります。
IBM i の統合性ゆえに外部業者に依存しなくても、自力でシステムを保守できるようになり、ブラックボックスから解放されます。

特に基幹業務アプリケーションは長期間にわたって利用されるので、資産継承性を活かしたシステム環境を活用いただく方がお客様にとって有利に働きます。IBM i からオープンシステムへと移行する事は、資産継承性を放棄し、将来のアプリケーション再構築の手間とコストを許容する事でもあります。

資産継承性は極めて優れた属性ですが、継続的にシステムを保守していなければ、ブラックボックス化してしまうリスクを伴います。仕様書が失われていたり、あっても役立たないようであったりすれば、危険信号が灯っていると言えます。この状況を解決するためのツールとして、安井が紹介したのはX-Analysisです。プログラムを解析して仕様書を出力するばかりではなく、プログラム改修にあたって影響分析を行う機能も実装しており世界中で5,000社を超える導入実績を誇ります。

データ通信における2024年の「崖」

2024年に訪れる、JCAや全銀といったデータ通信における「崖」にも注意を払う必要があります。NTT東日本・西日本各社によるISDNデジタル通信モードの提供終了、IBMパワーシステムの非同期通信アダプタの営業活動終了、全銀手順のサポート終了、といった製品やサービスのライフサイクルに対処する必要があります。ベル・データではオンプレミスIBM i 上でのEDI構築、クラウド上のEDIサービス利用、のいずれであってもお客様をサポートします。

ワンストップ・サービスによる解決

ワンストップ・サービス概要

ブラックボックスからの解放のためのX-Analysisにせよ、通信テクノロジーのライフサイクルに対処するためのEDIにせよ、ベル・データではお客様のあらゆるITの課題を全方位的にサポートしている事を強調してセッションが締めくくられました。

最後に参加いただいた方の感想をいくつかご紹介しましょう。

  • 若手の育成に問題もあり、フリーフォームRPGでは期間を短くできるのかなと感じました。.NETプログラマーが多いので操作性にはすぐ慣れそうと感じました。
  • Power Systemsの今後が聞けて良かった。
  • 大変参考になりました。今後の業務に役立つと思います。

以上

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