2018.11.22
Timothy Prickett Morgan著

ディザスター リカバリーはASPをカバーできる

ディザスター リカバリー(DR)をプランニングすることは、考え方によっては、楽しみになることもあります。ハリケーン・フローレンスがカロライナの方へ向かっていたため、上陸するまでは大いに関心を持って動きを注視していました。しばらくの間、やきもきさせられたのは、その後ハリケーンから変わった熱帯低気圧の進路予想によると、少し西向きに進路を変え、ここノースカロライナ州ブーンのGuild Companies本社を直撃しそうだったことです。オハイオ バレー付近で発達した高気圧が、嵐の進路を少し南西に変えてくれたおかげで、予想されていた風速35mの暴風に襲われることはなかったものの、2日間で200mmの大雨に見舞われることとなりました。

悪いことばかりではなかったようです。嵐に備えることに多くの時間を費やしましたが、有意義であると同時に楽しくもありました。今回はどうにか免れることができましたが、今度、災害に襲われそうになった際には、以前よりは、災害に対する備えができていると言えると思います。より多くの企業が、ITディザスター リカバリー(DR)および事業継続計画(BCP)について、こんなふうに考えるようになるとよいと思います。受け入れて、ASPをカバーするのです(ASPはもちろん補助記憶域プールです)。

『The Four Hundred』でも、これまで数多くの記事で、不測の事態に対する備えについて取り上げてきましたが、そうするだけの理由はあったようです。北米の875社を対象に、Janco Associates社が実施した調査によると、ディザスター リカバリーおよび事業継続計画の質的レベルは向上しているそうです。そして、最近のハリケーンや洪水被害からもこのことは見て取れますし、さらに言えば、Janco社の調査の対象となった事業者の19%が、過去12か月の間に実際に、ディザスター リカバリー/事業継続計画を一部でも発動させたということです。次の図は、そうしたDR/BC事象を種類別にまとめたものです。

875の事業者を対象とした、過去12か月間の
DR/BCの実施状況に関する調査
調査結果件数2018年2017年増減
BCP(事業継続計画)を一部発動した。16919%
計画または手順に不具合があった。8450%53%3%
計画/手順が現況に合わせて更新されていない。6538%47%9%
法規制に準拠できていない5331%なしなし
セキュリティ規制に準拠できていない6136%32%-4%
ネットワーク障害発生3420%24%4%
バックアップ電源が不十分3219%25%6%
ランサムウェア/ハッカー攻撃3018%20%2%
セキュリティ阻止アクティベーション2817%19%2%
重大な問題なし2414%17%3%
計画/手順が文書化されていない169%11%2%
優先順位がきちんと定められていない106%9%3%

これらのDR/BC計画発動の理由の分類は興味深いものがあります。この調査は2017年と2018年とを比較したものですが、障害のものとなるものが多少減ったこともあってか、DR/BC計画の質の変化がいくぶん見て取れるように思われます。

Janco社では、企業のDR/BC計画策定に役立てることができるように、250ページのワークブックの一部としてDR/BCテンプレートを販売しています。価格は$999で、顧客は3,100社を超えるとのことです。この調査の抜粋データは、IBM i市場に限ったデータではありません。IBM i市場に限ると、DR/BCの配備や実施率という点では、もっと良い評価になるかもしれません。異なるプラットフォーム間で比較対照してみると非常に面白そうですが、同じ業種の企業でさえ、コンピューティング プラットフォームが違えば、比較などできないくらい物事の進め方が違うこともあり得ます。同じプラットフォームの同じ業種の企業を比較したとしても、ひどくゆがんだ結果を目にすることになるのかもしれません。

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