2019.02.14
Alex Woodie著

ACSのアップデートで提供される新機能

IBMは、管理者、開発者、ユーザーそれぞれに様々な機能を提供している、今や欠くことのできないJavaベースのクライアントであるAccess Client Solutions(ACS)の新たなリリースを発表しました。今回のACSの新リリースでは、SQLクエリー、データベース スキーマ、データ転送、印刷、およびエミュレーションなど、幅広い機能にわたって機能強化が提供されます。

IBMが、Access for Windows、Access for Web、およびAccess for Linuxなどの以前のIBM iクライアント インターフェースの戦略的な後継製品として、ACSを初めて発表したのは2012年8月のことでした。フル機能の5250エミュレーター、印刷サポート、IFS、スプール ファイルおよびメッセージ キューを表示する機能、LANおよびHMC管理のための仮想コンソールなど、ACSは1つの製品で数多くの重要な機能を提供しました。また、Javaで書かれているため、Windows、Linux、および(最も重要なことに)MacOSなど、実際、どのプラットフォーム上でも稼働できます。

ACS 1.1.8.1でIBMは、いくつかの重要な機能について製品アップデートを行っています。まずは、好評を博しているACSのRun SQL Scripts(SQLスクリプトの実行)機能について見てみましょう。この機能では、開発者はACS環境内でDb2 for iデータベースに対してSQLクエリーを書いて実行することができます。

今回のリリースの「Readme」ドキュメントによれば、Run SQL Scriptsで、ユーザーはボタンを押すことで、スクリプトを自動的に更新できるようになりました。また、結果セル内からテキストを選択したり、名前およびラベル データを同時に表示したりできます。現在の結果で列見出しを変更したり、その他のカスタマイズを行ったりすることもできます。また、ユーザーが選んで挿入できる用例が新たに数多く追加されました。

スキーマに関しては、ACS 1.1.8.1では、スキーマの新規作成時にシステム名を指定する機能など、いくつかの機能強化が行われています。IBMは、関連オブジェクトでの作業の機能で様々な強化を行っています。また、エイリアス、行アクセス権、および列マスクの変更のサポートも追加されました。

SQLを最適化したい開発者向けには、パフォーマンス モニター、プラン・キャッシュ・スナップショット、およびプラン・キャッシュ・イベント・モニターをフィルタリングするための新たなオプションが加わりました。また、SQL Performance Centerで他のシステムを選択するために作成された新たなオプションもあります。

5250エミュレーターでは、ユーザーがキーボード バッファリングをオフにできるようになりました。また、「Print Screen Header and Footer」で変数を使用できるようになりました。印刷エミュレーターで「Use Java Print Service(Java印刷サービスを使用)」を選択すると、ユーザーが余白を設定できるようになっています。また、Access for WindowsからACSへ移行するユーザー向けには、Kerberos設定を移行して、認証パラメーターのセットアップを簡素化できるようになりました。

データ転送の面では、Excelダウンロードでカスタム タブ名を選択できるようになりました。また、DOSランダム ファイル タイプ(.dsr)使用時に、UTF-8可変幅文字エンコーディングも指定できます。

インストール プロセスに対していくつかの変更がなされました。まず、ACS 1.1.8.1はJavaバージョン8を使用するため、ACSを実行するコンピューターでJavaバージョン8が有効化されていることを確認する必要があります。Javaのバージョン互換性チェックを行うWindows向けのインストール スクリプトが追加されました。

IBMでは、ACSの2つのアプリケーションパッケージを提供しています。1つはWindows向け、1つはLinux向けです。バージョン1.1.8.1のベース ダウンロードでは、それらのアプリケーション パッケージがバンドルされるようになっています。これは、元IBMのDawn May氏がブログで指摘している変更点です。IBMは、これらのアプリケーション パッケージのアップデートを12月に向けて準備しているようです。

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