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サポートチーム便り2011.04.20

PTFグループをリストする新しいコマンド

グループ PTF の導入以降、システム管理者が IBM i の現在の PTF 状況をモニターし、扱うことが多少簡単になりました。WRKPTFGRP (Work with PTF Groups) コマンドは、累積 PTF (CUM) パッケージを含む、現在インストールまたは登録されているすべてのグループ PTF をリストし、現在のレベルと状況だけでなく、PTF グループのテキスト記述も表示します。

また WRKPTFGRP リスト・パネルのファンクション・キー F6 で、ジョブの現在のスプール・出力とともにグループ PTF リストを印刷できます。しかし、複数のシステムを管理し、グループ PTF レベルを比較したり、現在のグループ PTF レベルのオンライン・インベントリーを保持する必要がある場合、困難に見舞われます。WRKPTFGRP コマンドには出力ファイル・オプションがないためです。その欠けた側面に対応するため、LSTPTFGRP (List PTF Groups) コマンドを作成することにしました。

最近の記事で、私は Work with Command Security (WRKCMDSEC) を提示し、そのコマンドについて、出力ファイル・オプションを組み込まなければなりませんでした。したがって、方程式の出力ファイル部分には、必要なビルディング・ブロックがありました。グループ PTF 情報を得るため、IBM インフォメーション・センターの API セクションを素早く検索すると、List PTF Groups (QpzListPtfGroups) API が見つかりました。この API は現行システムのグループ PTF 情報をユーザー・スペースに配信します。

ユーザー・スペースからコンテンツを取得することも、よくある些細な挑戦で、そのようなタスクを行うのに必要なコードは、このコラムで以前に紹介した多数のユーティリティーに含まれています。したがって、あるシステムに現在登録されているすべてのグループ PTF とそれぞれの状況を含む出力ファイルを作成することは、使用できるコード片を組み合わせ、LSTPTFGRP コマンドのコマンド定義を作成するという単純な作業になります。後者を試すと次のような結果になります。

List PTF Groups (LSTPTFGRP)
Type choices, press Enter.
Output file ................ Name
Library .................... Name, *LIBL, *CURLIB
Replace or add records ..... *ADD, *REPLACE

単に、グループ PTF リストを受信し、ファイルが既に存在する場合は既存のファイル・レコードにリスト・レコードを追加するか、または既存のレコードがある場合は、それらを新しいレコードと置き換えるかどうか、ファイルを指定します。ライブラリー名の特殊値 *LIBL を指定し、指定したファイル名がライブラリー・リストに見つからない場合、ジョブの現行ライブラリーに新しいファイルが作成されます。現行ライブラリーがジョブに設定されていない場合、ライブラリー QGPL が使用されます。

LSTPTFGRP コマンドを作成する場合は以下のソースが必要です。

CBX802   --  RPGLE  -- List PTF Groups - CPP
CBX802H  --  PNLGRP -- List PTF Groups - Help
CBX802X  --  CMD    -- List PTF Groups

CBX802M  --  CLP    -- List PTF Groups - Build command

これらのオブジェクトをすべて作成するには、ソース・ヘッダーにある指示にしたがって、CBX802M をコンパイルし、実行します。例によって、コンパイルの指示は該当のソース・ヘッダーにあります。LSTPTFGRP コマンド処理プログラム CBX802 をコンパイルするには、ご使用のジョブのライブラリー・リストにある QRPGLESRC ソース・ファイルに Scott Klement により作成された SQLCLI_H メンバーをダウンロードし、コピーします

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