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サポートチーム便り2016.03.23

電源スケジュール通りに動かない場合の問題判別方法

Question

AS400を毎晩シャットダウンし、朝にIPLしているのですが、本日予定時刻通りに起動せず、手動で電源オンをおこないました。このような場合、どのように原因調査を行えばよいのでしょうか。バージョンはV7R2です。

Answer

電源オンのスケジュールは、システム値QIPLDATTIMを直接変更するか、あるいは、GO POWERメニューで時刻を登録することで可能となります。問題発生時、きちんと電源オンがスケジュールされていたかどうかをまず確認してください。

DSPLOG PERIOD((HHMM YYMMDD) (HHMM YYMMDD)) MSGID(CPF1806) で前回のIPLから本日までのCPF1806を確認します。
CPF1806はシステム値を変更した場合に表示されるログです。次回の電源起動のスケジュールが確定した際に、「システム値QIPLDATTIMが*NONEから160301 230000に変更された」というように、必ず記録されます。上記のようなログが見つからない場合は、たとえGO POWERで時間が入力されていても、マシンはスケジュールを認識していなかった事になります。

マシンがスケジュールを認識しない理由はいくつかありますが、
①前回のシャットダウンを行わなかったため、前回の起動スケジュールが残ったままになっている、
②QSYSSCDが動いていない、の2点が多いように思います。
すでに過ぎてしまった日時がシステム値QIPLDATTIMに登録されたままの場合は、CHGPWRSCDE DAY(*TODAY) PWRONTIME(*DFT)を実行することで、当日に限らず、その日から一番近い起動スケジュールをQIPLDATTIMに再取得させることができます。

①の予防策として、CHGPWRSCDEコマンドを日次バッチに組み込まれているお客様もいらっしゃいます。
②は、スケジュールを管理するジョブQSYSSCDが動いていないために、QIPLDATTIMに時刻が反映されていないケースです。QSYSSCDジョブは、GO POWERメニューから登録した次回の電源スケジュール情報を都度QIPLDATTIMに反映させる役割があります。CHGCLNUP ALWCLNUP(*NO)を作業のための負荷軽減などで行った場合、*YESに戻さないまま再起動を行うと、ジョブQSYSSCDが始動しません。そのため、次の電源起動スケジュールがQIPLDATTIMに反映されず、結果、マシンが起動しなくなってしまいます。

一方で、ログ上ではQIPLDATTIM変更履歴がありながら、起動が行われない場合もございます。シャットダウンが電源起動予定時刻の0分~30分前に行われているケースが多く、バッチが想定外に長引いた場合などが挙げられます。シャットダウン時刻から30分以上開いていないと、電源オンのスケジュールは動きません。(手動で電源オンする場合はシャットダウン時刻の考慮は不要)

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