メニューボタン
製品・技術情報2019.02.28

POWER9システム時間のズレを、業務に影響ないように修正したい

Question

弊社ではPOWER9を運用しています。

弊社でもシステム時間のズレが発生しており、先日貴社の情報記事を閲覧していた所、POWER9ではシステム時間がずれる現象が確認されているという情報を見つけました。(「POWER9への移行後システム時間がずれる」

弊社では日々IPLを行っており、IPLをしたタイミングで都度10秒ほどシステム時間が遅れてしまっている状況です。 現在は実際の時間と5分近くズレが生じてしまっています。

NTPサーバーの設定方法自体も、参考のページ(「パブリック・タイム・サーバーに同期する」)があったのですが、システム時間のズレが大きい場合、NTPサーバーの設定で吸収しきれるものなのか分からず、一先ず、上記参考のように設定をしてみました。ところが数日限りだと大幅に改善されているように見受けられませんでした。

稼働中はズレが大きくなっているわけではないようなのですが、この状況の場合、日中の運用に影響がないように、NTPの設定をし、時間を修正することは可能でしょうか。 また、どの設定値を気にして設定すれば宜しいでしょうか。

Answer

NTPサーバーを用いてクロックを「調整」するのにどれくらいの時間がかかるかは、指標を出すことができません。

細かい語句の説明となってしまいますが、CHGNTPAのヘルプに則り、ここでいう「調整」とは、対象の時間に少しずつ近づけていき、数時間もしくは数日後には同期がとれるようにする挙動、「設定」とは、対象の時間と瞬時に同期する挙動としてご説明いたします。

システムIPLの時間から、業務開始までどれくらいの猶予があるか分かりかねますが、例えばIPL後業務開始まで1時間あるとして、参考として下記のような設定値の場合の挙動をご案内します。


SNTP属性の変更 (CHGNTPA)
リモート・システム . . . . . . 'xxx.xxx.xxx.xxx'
クライアント自動始動 . . . . . *YES *SAME, *NO, *YES クライアント・ポーリング間隔 10 1-1440分,*SAME クライアント最小調整 . . . . . 1 0-300000ミリ秒... クライアント最大調整 . . . . . 120 1-120分, *SAME クライアント調整しきい値 . . .  5 1-7200秒, *SAME, *MAXADJ クライアント活動ログ . . . . . *POLL *SAME, *NONE, *CHANGE, *POLL サーバー自動始動 . . . . . . . *NO *SAME, *NO, *YES サーバー活動ログ . . . . . . . *NONE  *SAME, *NONE, *ALL, *ERROR 同期が必要 . . . . . . . . . . *NO *SAME, *NO, *YES

・クライアント最小調整・・・IBM i とNTPサーバーとの時間差が1ミリ秒以上ある場合にNTPサーバーに合わせて時間を調整する。

    →最小調整は、設定値以下のズレがある場合に、NTPサーバーの時間に近づける設定です。

・クライアント最大調整・・・IBM i とNTPサーバーとの時間差が2時間以上あった場合、値は調整しない。

    →最大調整は、設定値以上のズレがある場合に、NTPサーバーの時間に近づけない設定です。 (手動で直す必要があります)

・クライアント調整しきい値・・・IBM i とNTPサーバーとの時間差が5秒以上あった場合、同期(設定)する

    →クライアント調整しきい値は、設定値以上のズレがあった場合に、同期する。しきい値以下だった場合には、調整するという動作をします。

例であれば、システム起動後、業務開始前までに、5秒以内のズレが発生した場合には徐々に、 5秒超のズレがあった場合には、瞬時にNTPサーバーの時間と同期します。

クライアント・ポーリング間隔も10分としているので、1時間後の業務開始までに6度、時刻調整をし、本来の時間に近づけさせる挙動をします。これであれば、業務中に他システムとの連携がある場合等の、影響を抑える事ができるかと思います。

通常、クライアント調整しきい値は*MAXADJとし、時間のズレは徐々に直すべきですが、今回の問題のPOWER9のシステムクロックの異常に限り、個別の値を割り振って様子見するのが、宜しいかもしれません。

参考として、NTPサーバーのログを下記に掲載しました。ズレが大きく「設定」した結果、値が瞬時に詰まった後(赤枠)と、ズレが少なく「調整」し徐々に近づいている(青枠)際の参考ログです。

hint06

サイト内全文検索

PAGE TOP