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サポートチーム便り2022.05.11

共有フォルダ化したはずのIFSディレクトリーが見つからない

Question

弊社では、ネットサーバーを用いたファイル共有を利用しています。

新たにアプリケーションでの利用にあたり、既存の共有設定の見直しと作成をすることになりました。

まずは共有設定を見直すために、コマンドラインでWRKLNKコマンドを実行しましたが、Windowsで見たときのフォルダ名がIFS領域に見つからない気がします。

どのディレクトリーが共有化されているか調べる方法はありますか。

アプリケーションを作ったベンダーに確認し、解析してもらうしかないでしょうか。

このような状況で、よくあるパターンとしてはどんな原因が考えられますか。

Answer

IBM i Access Client Solutions(ACS)でのファイル共有の設定は以前ご紹介させていただいております。

下記リンクの記事を参考にしていただくといいでしょう。
https://www.e-bellnet.com/category/technology/1905/1905-971.html

また、GO NETSメニューにて、エミュレーターで確認することも可能です。(ただしメニューは英語表記になります)
https://www.e-bellnet.com/category/technology/2112/2112-01.html

Windowsではフォルダが見えているのにIFS領域にパッと見では見つからないカラクリをご説明いたします。

よくあるパターンについて、例として下図のような環境を用意しました。

フォルダ

実は"共有フォルダ名(Windowsで表示させる名前)"とIFSディレクトリーのパス名は別の名前を指定できます。

上のNavigator for iの画面上では、共有フォルダ名がDirtest、IFSディレクトリー名が/TEST_DIR/DIR1となっていますね。

見たとおり、Windows上でDirtestと表示されるフォルダが実際につながっている先(パス)は、IFS領域上の/TEST_DIR/DIR1である事がわかります。

また、オブジェクトパス名を指定せずにWRKLNKコマンドを実行すると、カレントディレクトリーが表示されます。

カレントディレクトリーはセッション内でCD ディレクトリー名を指定しない限り、ユーザープロファイルに指定されたホームディレクトリーの値を参照し開きます。

スクリーンショット

先程のパスはルートディレクトリー配下のディレクトリーからパスが始まっていましたから、確認にQSECOFRプロファイルを利用していたとすると/home/QSECOFR配下には存在しないのでパッと見では見つからない。ということになるかもしれません。

その場合はコマンド WRKLNK OBJ(/) を実行し、ルート直下から追いかけるのがいいかと思います。

by 大熊猫橋

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