メニューボタン
サポートチーム便り2023.05.24

監査ジャーナルのレシーバーの数がとても多いのですが・・・

Question

最近、ディスク使用率が増加してきているので、以下のサイトを参考に、何が使用率を増加させているのか調査しました。

DISKの使用率を確認する方法
https://www.e-bellnet.com/category/technology/1307/1307-308.html

すると、ジャーナル・レシーバーの数がとても多く、またそのジャーナル・レシーバーが、監査系のレシーバーであることが分かりました。

以前、監査系のレシーバーを使用していたソフトウェアを利用していたのですが、現在利用停止してしまったので、その影響が考えられます。

この、監査系のレシーバーを削除したいのですがどのように対応すればよろしいでしょうか。

Answer

監査系のレシーバーとの事ですが、おそらく監査ジャーナル(QAUDJRN)のレシーバーの事かと思います。

今までは、ソフトウェアがレシーバーを管理していたものと思いますが、現在は使用していないという事ですので、レシーバーが削除されずシステムに残り続け、それがディスクを圧迫させてしまったものと思います。

対応方法について2通りご案内いたします。

  1. 監査ジャーナルそのものが不要であれば、設定を消す
  2. 監査ジャーナルの設定自体は残し、レシーバーが増え続けないように設定変更する

以下にそれぞれ手順をご案内いたします。

  1. 監査ジャーナルを停止する(設定を消す)

    • コマンド「WRKSYSVAL QAUDCTL」を実行する
    • システム値「QAUDCTL」に「2= 変更」を入れて実行
    • 「監査制御」の値をすべて消して、「*NONE」を登録する
    • この設定によって、監査ジャーナルによるログ収集は停止しますのでレシーバーが増え続けることはありません。
    • 不要なレシーバーを削除

      DLTJRNRCV JRNRCV(レシーバーライブラリ/レシーバーの総称名*) DLTOPT(*IGNINQMSG)

      ※ 現在「接続中」になっているレシーバーは削除されませんがそれ以外は削除されます

    • 監査ジャーナルの削除

      DLTJRN JRN(QSYS/QAUDJRN)
    • 最後に接続されていたレシーバーを削除

      DLTJRNRCV JRNRCV(レシーバーライブラリ/レシーバーの総称名*) DLTOPT(*IGNINQMSG)

  2. 監査ジャーナルのレシーバーを自動削除させる(監査ジャーナルの設定は残したまま)

    • 不要なレシーバーを削除

      DLTJRNRCV JRNRCV(レシーバーライブラリ/レシーバー名の総称名*) DLTOPT(*IGNINQMSG)

      ※ 現在「接続中」になっているレシーバーは削除されませんがそれ以外は削除されます

    • 監査ジャーナルの設定を変更

      CHGJRN JRN(QSYS/QAUDJRN) JRNRCV(*GEN) DLTRCV(*YES)
    • 設定が変更されたことを確認

      WRKJRNA QAUDJRN 
      を実行します。

      レシーバーの削除が「*YES」になっていれば、古いレシーバーは自動削除されます。

    • スクリーンショット

今回は、監査ジャーナルの設定等をすべて削除する方法と、レシーバーを自動削除する設定についてご案内いたしました。

監査ジャーナルは残しておく場合、レシーバーのサイズ自体も小さくしたい場合はCHGJRNでレシーバーサイズを変更するなども可能です。

監査ジャーナルを含むジャーナルを使用するツールを利用停止する場合、停止後のジャーナルの対処も必要になります。

この辺りを事前に把握できていると安全ですね。

by かんぴょう木綿さん

あわせて読みたい記事

PAGE TOP