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サポートチーム便り2023.06.14

メモリリソースが足りてない・・・?まずは何かできることはありませんか?

Question

システムのパフォーマンスが悪い時があります。

パフォーマンスの分析を行っていただいた所、各プールへのリソース配分の不足が懸念されるようです。

マシンプールという領域にメモリを充足させる必要があるようで、他のメモリリソースはマシンプールで発生するメモリ不足に足を引っ張られていると報告いただきました。

メモリの追加をすることで解消される可能性を提示いただきましたが、まずはメモリリソースの配分を調整する等、何かできることはありませんか。

手動でメモリの割り振りを変えること等できるのでしょうか?

その場合の懸念点などもあれば教えていただけませんか。

Answer

処理の内容に対し一時的なリソースが不足する事態に対し、最終的な解決法がリソースの増強となってしまうのは往々にして起きえます。

しかし今回は、処理中のマシンプール(*MACHINE)へのリソース配分から十二分なパフォーマンスを発揮できなかったというお話ですので、メモリリソースの割り振りにてパフォーマンスを改善できる可能性もあります。

パフォーマンスの調整(主にプール移動)に関して、固定値設定を都度されるのは、状況によりプール移動をユーザー管理の上で、変更する必要があり手間になってしまうでしょう。

WRKSYSVAL SYSVAL(QPFRADJ)
にてパフォーマンス調整の設定を3=自動設定とするとシステムが自動でリソースを配分してくれます。

システム出荷時は2(デフォルトはIPL時に変更する)というものですので総合的に見て*MACHINEに振らなくてもよいようなパフォーマンス結果の時には十分に割り振りがされない可能性があります。

この変更は即時適用ではございますが、変更したのちにリソースが急激に変化するというわけではなく、緩やかに統計された値に近づけていく挙動のようです。

尚、現在サポートのあるOSシステムに対して発行されている文書ではございませんが、V7R1文書ではhttps://www.ibm.com/support/pages/adjusting-qpfradj-tuning-intervalが見受けられました。

この内容を確認しますと、パフォーマンス調整およびOS内部の持つパフォーマンス統計情報の更新は、基本60秒に1回行われます。

このチューニング間隔はデータエリアの作成にて変更が可能です。

CRTDTAARA DTAARA(QUSRSYS/QPFRADJWT) TYPE(*DEC) LEN(3 0) VALUE(60)

このVALUE値のところを20~120(秒)の任意の値に変更できます。

実行するタイミングを問わず、

WRKSYSVAL SYSVAL(QPFRADJ)
2=変更にて「3=自動設定」を設定いただいてよろしいかと存じます。

これだけで解決する! とは断言はできませんが、挙動の変化で多少の改善が見込めるかもしれません。

by 大熊猫橋

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