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IBMi海外記事2016.07.14

オープンソースを見据えるi

Dan Burger 著

オープンソースとIBM iとの融合という話題から、最近耳にした、結婚に関するある統計のことを思い出しました。それによれば、結婚生活がうまくいっていない労働者の生産性は低下し、その結果、米国企業の売上高の60億ドル程が失われているそうです。反対に、結婚生活がうまくいっている従業員は、会社の純利益の増加に貢献する傾向があるとのことです。オープンソースとの関係でIBM iが提唱していることについては、私の見たところでは、幸せな結婚生活と言ってもよさそうです。

オープンソース言語のスキルを誇る、クロス トレーニングを受けたRPG開発者は数少ない存在です。しかし、先進的なIBM iのショップが、Webやモバイル開発への取り組みを推進するのにつれて、その人数は増加しています。PHPの手ほどきをしたRPG開発者を集めたら、リグレー フィールドでも満員にできると言われるMike Pavlak氏によれば、PHPを使用するIBM iのショップの70%近くは、PHP開発者を雇ってIBM iを使うトレーニングするのではなく、既存のRPGスタッフにPHPのトレーニングを行っているとのことです。このことはRPGコミュニティの優秀さを物語るものではありますが、一方で、IBM i環境におけるPHP開発者の約30%が、IBM iプラットフォームは初めてであるということも意味しています。これは、新しい血が入り、斬新な発想が生まれるという意味で、よいことでもあります。

2014年末に、IBM iのオープンソース ソリューション ツールキットが利用可能になりました。それは、IBM iがPHPを超えてオープンソースに本腰を入れる合図でした。Node.jsツールキットが明らかにされたのはそのときです。そのフレームワークでは、クライアントサイドおよびサーバーサイドのWebまたはモバイル アプリケーション開発で、開発者がJavaScriptを使用できるようになります。そのため、このフレームワークへの関心は高まっています。

IBMが任命したChampionsの1人であるAaron Bartell氏は、IBM i上でのオープンソースの利用を粘り強く提唱してきました。彼はオープンソースの先駆者として、IBM iにおけるRubyおよびRailsのサポートに道筋を付ける役割を果たしましたが、Node.jsについても同じようなことを行っています。

「Node.jsは、IBMの中でもIBM i部門から多くの注目を集めているというのが私の認識です。たとえば、この1年で何回のリリースが出たかを見てみてください(四半期ごとに1回以上)」とBartel氏は、彼らしい情熱的な口調で語ります。IBM developerWorksウェブサイトにおける彼の視点から、IBMがNodeユーザーから出された「要望のほとんど」に応えていることにも彼は着目しています。

Bartel氏が伝えるところでは、開発者がデプロイの前に新しいバージョンをテストできるように、同一マシン上で同時に複数のバージョンのNodeを使用できるようにしてほしい、との要望が上がり、IBMがそれに応えたということです。このツールキット(製品番号 5733-OPS)には、現在、Node v4.x向けのOption 4が含まれていますが、Node v0.12.12向けのOption 1も残されています。彼はまた、アップデートをインストールする前に、tarコマンドを使ってNode.js IFSフォルダを保存しておくことも勧めています。
さらに彼は、ネイティブな(C/C++)ノード モジュールの幅広いサポートをIBMが追加したことで、node-inspectorのようなモジュールをIBM iのNode.js開発者が使用できるようになったと意気揚々です。
改善の余地は常にあり、Bartel氏のリストには、インストールのしやすさという点が挙げられています。
PTFを適用する作業は簡単とは言えませんが、彼によれば「まあまあ簡単」とは言えるそうです。この程度なら、PTFのロードに消極的になったり意欲をそがれたりすることはないそうです。(ライセンス キー不要の)ライセンス プログラムを入手することは、遠慮せずに言えば「面倒くさい」です。「IT Jungle」の読者の皆さん、この意見に同感かどうかをお知らせください。これは、5733OPSに限ったことではありません。

IBM iのオープンソース ソリューション ツールキットには、Node.jsに加えて、2つのバージョンのPython、GNUコンパイラ コレクション(GCC)、およびGitのオプションが含まれています。
Rubyは、PowerRubyのダウンロード ページから利用可能です。Rubyはライセンス ソフトウェアであるにもかかわらず、tarコマンドで、ユーザーが「ロールバックの保険」として複数のバージョンを保存することが可能です。

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