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IBMi海外記事2020.07.08

Db2 Web Queryの新機能

Alex Woodie 著

IBM i向けのIBMの戦略的ビジネス インテリジェンス ツールであるDb2 Web Queryのリリース サイクルは、オペレーティング システム本体のリリース サイクルと同じではありません。しかし、IBMは、IBM i 7.3および7.4向けの最新のテクノロジー リフレッシュ(TR)関連の活動の一環としてなのか、Db2 Web Queryに対して行ってきた最近のアップデートや、間もなく登場予定の新機能についても話題に取り上げているようです。

Db2 Web Queryの新機能の実像に迫るべく、 IBMのDb2 Web Queryプロダクト マネージャーであるDoug Mack氏が先日行ったプレゼンテーションに注目してみました。Mack氏は、先週の COMMON 2020 iNSIGHTバーチャル カンファレンスで、Db2 for iアーキテクトのScott Forstie氏とともに「The Latest Updates to IBM Db2 for i and Db2 Web Query(IBM Db2 for iおよびDb2 Web Queryの最新アップデート)」と題するセッションを行いました(ちなみに、COMMONでは、3日間のイベント期間中に100を超えるセッションが行われ、先進的なIBM iプロフェッショナル向けに多くの有益な情報が示されました。ぜひともチェックしてみることを強くお勧めします)。

先日IBMは、PTF Group 7と呼ばれる、Db2 Web Queryのアップデートをリリースしました。IBMは、2017年以降、Db2 Web Queryの新バージョンをリリースしていませんが、定期的にPTF Groupsによってアップデートを行ってきました。Mack氏のセッションでは、PTF Group 7でのアップデートや、そして今月リリース予定のPTF Group 8で導入される新機能が話題に上りました。

PTF Group 7には、主要な新機能が3つあります。新たなシノニム エディター、プロンプトで簡単にソート順を変更する機能、そしてEZ-Installパッケージの新たなレポートです(IBMでは、Db2 Queryのインストールや、リリース間でのアップデートにはEZ-Installパッケージの使用を推奨しています。ただし、PTF Groupの適用には使用しません)。

新たなシノニム エディターを使用すると、ユーザーは、より簡単にシノニムの処理を行えるようになるはずです。シノニムは、Db2 Web Queryがレポートおよびダッシュボードを作成するために使用するデータの表現です。「Web Queryを初めて使用する場合は、直接ファイルに対してレポートを構築することはしません。データの表現を構築します。そうしたデータ表現をシノニムと呼びます」とMack氏は述べます。

IBMは、シノニム エディターのルック&フィール(外観および操作感)を変更しました。たとえば、新たなフォント、新たなリボン インターフェース、サイドバー、そして、ユーザーにその後の手順を案内する、ウィザードのような「次のステップ」ユーザー インターフェース要素などです。まとめて言えば、変更を行ったことで、スッキリしたユーザーフレンドリーなUIになっているはずだとMack氏は述べています。

「このシノニム エディターは、このプラットフォーム内のあらゆるコンポーネントにわたって一貫して目にする進行中のプロジェクトのうちの最初のものです」と彼は述べます。「このエディターの操作は、かなり直観的だと思います。以前のインターフェースから受け継がれた、同じコンセプト、同じ機能がすべて組み込まれています。」

GUI
シノニム エディターの新たなGUIは、IBMが製品ライン全般で繰り返し採用している新たなルック&フィールを特徴としています。

次の新機能、すなわち、プロンプトでソート順を変更する機能は、比較的マイナーな機能強化のように思えるかもしれませんが、ユーザーに及ぼす影響は思いのほか大きい、とMack氏は述べています。「これは、小さなパッケージに詰め込まれた大きな機能強化です」と彼は述べます。「もっと前にこの機能を実装することもできたのかもしれませんが、物事がうまく行くためには様々な問題を切り抜ける必要があったというわけです。」

たとえば、あるDb2 Web Queryユーザーが、クエリーを実行する年を入力するよう求められたとします。データが50年分あるとした場合、そのユーザーは、最近の1年または数年のところまで来るには、しばらくスクロールを続けることになります。けれども、UIの小さなダイアログ ボックスによって、ユーザーは昇順か降順かを選択できるようになりました。

また、IBMは、EZ-Installに付属するレポートのアップデートも行っています。これらは、ユーザーがライセンス プログラム製品向けの従来のインストール方法のみを使用している場合には利用できないレポートであり、ユーザーがEZ-Installオプションを選択すべき理由の1つはこの点にあります。「製品に付属しているものに加えて、数多くの有用なレポートを利用できます」とMack氏は述べます。

EZ-Installパッケージには、ユーザーがどのように製品を使用しているかについて、Db2 Web Query管理者の洞察を深めるのに役立ついくつかのレポートがすでに含まれていました。たとえば、誰が最も長いレポートを実行しているのか、レポートが最後に変更されたのはいつなのか、そして誰がどのレポート デリバリー スケジュールを所有しているのかについて、管理者が把握することができるとMack氏は述べています。

今回、顧客からの要望を受けて、IBMはそうしたレポート集に新たなレポートを追加します。そうしたレポートには、たとえば「配送ステータスという派生フィールドを使用しているレポートはどれとどれなのか」など、ターゲットを絞った質問を尋ねる機能が含まれています。Mack氏は述べます。「誰が配送ステータスを使用したのかが分かるようなレポートがほしいものです。」

また、管理者は、どのようなファイル、フィールド、および派生フィールドがどのシノニムで使用されるか明らかにすることもできます。これにより、顧客がレポートを構築し始めるときにどこから始めたらよいか確認するのが容易になるとMack氏は述べています。「以前にもいくつかのインパクト解析ツールがありました」と彼は述べます。「しかし、これにより、これらの機能をレポートとシノニムの両方に提供するのが容易になります。」

また、Mack氏は、今月、PTF Group Level 8でリリース予定の新機能について知る手掛かりも、いくつか示してくれています。アップデートは、先週の金曜日、5月8日リリース予定でしたが、Mack氏は実際にどのようなものが含まれるのか、はっきりとは分かっていなかったようです。

新たなアップデートの1つは、新たなEZ Install Packageです。このEZ Install Packageに、PTF Group Level 8が組み込まれているため、どのIBM iユーザーまたはビジネス パートナーも、EZ Install Packageを利用することによって、最新かつ最高のコンテンツを入手することになります(やはり、ユーザーがPTF Group Levelをアップグレードする際に利用するよう推奨されるツールというだけではないのです)。

IBMは、PTF Group 8で新たなEZ-Report機能を追加するようです。Mack氏によれば、この機能により、表またはファイルについてのレポートを迅速かつ簡単に構築できるようになるということです。また、この機能によってユーザーは、最初にシノニムを構築することなく、IBM iサービスについて、または既存のSQLステートメントについて迅速にDb2 Web Queryレポートを構築することが可能となります。

EZ-Report機能
新たなEZ-Report機能は、ユーザーに代わって自動的にシノニムを作成します。

「一度行ってみれば分かりますが、ファイルについてシノニムを作成することは、実際にはそれほど難しくありません」とMack氏は述べます。「けれども、作業をし始めると、「さて、ファイルがあるのは分かっている。そのファイルについてシノニムやレポートを迅速に作成したいだけなのだが」と言いたくなるときもあります。また、有用なIBM iサービスやシステム ツールも利用できます。ACSからSQLの用例を入手し、それをペーストするだけで、自動的にレポートを作成したいものです。」

また、次回のリリースの特徴的な機能として、クエリーが暴走しないようにするための、ガバナー機能が追加されます。Db2 Web Queryには、ユーザーが道を踏み外さないようにするためのガードレールが備えられていますが、クエリーで脱線することも時にはあります。ガバナーは、10分以上かかる場合はクエリーを監査する、またはクエリーを終了させるなど、いくつかのしきい値に応じて、管理者が何らかのアクションを取ることができるようにします。

PTF Group 8で加わる、もうひとつの特徴的な機能として、Showcase StrategyレポートをDb2 Web Queryにインポートするためのレポート変換ツールがあります。これはIBMが顧客からの要望で構築したツールです。「この自動生成プログラムは、特に大量に処理を行うことができるようにするために構築したというのが実際のところです」とMack氏は述べます。「したがって、Showcaseクエリーが1,000件ある場合でも、基本的には、ボタンをポンと押せば自動的にそれらのSQLクエリーについてのシノニムやFEXやレポートを作成できるでしょう。」

最後に、2つのシステムまたは2つのLPARに関するレポートを自動的に比較する、クロスシステム ファイル比較レポートなど、新たなレポートもいくつか追加されるようです。

詳細については、Db2 Web Query for i Webサイト( https://www.ibm.com/support/pages/node/665181)、またはDb2 Web Query for i Wiki( https://www.ibm.com/support/pages/db2-web-query-i-wiki)をご確認ください。

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