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サポートチーム便り2014.03.18

スプールファイルのマシン間移動について(リモートOUTQの設定)

Question

古いマシンに入っているスプールファイルを、新しいマシンへ移動させたいと思っています。マシンがデータセンターにあるため、テープの保管による移動はできるだけ避けたいと思っています。何か簡単な方法はないでしょうか。

Answer

リモートOUTQという仕組みがございます。こちらを設定して頂ければ、スプールファイルを特定のOUTQに移動させるだけで、別のマシンへスプールファイルを飛ばすことが可能です。ただし、スプールの移動が成功したかどうかのログが残りませんので、もしファイルが消えてしまった場合は原因究明が困難です。ご注意ください。

●受け取る側の準備

  1. OUTQの作成
    CRTOUTQ OUTQ(受け取り側ライブラリ/受け取り側OUTQ)
  2. LPDサーバーの開始
    STRTCPSVR SERVER(*LPD)
  3. LPDサーバーの確認
    NETSTAT => 3. TCP/IP 接続状況の処理 => F14
    515番のポートが接続待機になっているか確認

●送る側の準備

  1. OUTQの作成
    CRTOUTQ OUTQ(送る側ライブラリ/送る側OUTQ) RMTSYS(*INTNETADR) RMTPRTQ('受け取り側ライブラリ/受け取り側OUTQ')
    CNNTYPE(*IP) TRANSFORM(*NO) INTNETADR('受け取り側IPアドレス')
  2. ライター(書きだしPGM)の開始
    STRRMTWTR OUTQ(送る側ライブラリ/送る側OUTQ名)
  3. ライター(書きだしPGM)の確認
    WRKWTR WTR(*ALL) で 送る側OUTQと同名のWTRを探し、状況が STR であることを確認

●その他諸注意

作った後のOUTQの設定値はWRKOUTQの8、あるいはF21で記述を見ることができます。
ホスト名解決ができる場合、パラメータRMTSYSにホスト名を指定することもできます。(その場合パラメータINTNETADRは不要)
ライターを停止するときはENDWTR、再開するときはSTRRMTWTRにてOUTQ名を指定して行います。
LPDサーバの停止はENDTCPSVR SERVER(*LPD)となります。
活動中はサブシステムQSPL配下にOUTQと同名のジョブが存在します。

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