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IBMi海外記事2019.08.01

RDiでの画面分割

Susan Gantner 著

RDiの初心者からよく寄せられる質問に、「SEUでできるようにソースを分割画面で表示するには、どのようにしたらよいのですか」というものがあります。答えとしては、SEUとまったく同じようにすることはできない、ということになりますが、そうしたい理由は何なのでしょうか。RDiエディターでは、はるかに高い柔軟性が提供されています。

この点をテーマにして記した元の記事の掲載は、2007年のことでした。現在、RDiとして知られているツールセットは、その当時は「WDSC」と呼ばれていました。その他にも非常に多くの変化がRDiの中で起こっています。当初は、この機能がきちんと動作するために専用のパースペクティブが必要でした。今のRDiは、特別なパースペクティブやプラグインがなくても十分に機能します。

RSEエディター画面を分割するには、どのようにしたらよいのでしょうか。基本的には2種類の分割画面モードがあり、それらはまったく異なった形で分割を行います。最初に簡単な方を説明します。これはエディター画面を同じソースの2つのビューに分割するものです。

同じソースの2つのビューがあることで、画面の一方の側でD仕様書やフリーフォーム宣言を、もう一方でたとえばロジックを表示することができます。どちらのビューも編集可能であるため、ロジックのどこを見ていたか分からなくなることなく、ソース メンバーにデータ定義を簡単に追加することができます。このタイプの分割は、非常に簡単に行えます。エディター ビューで右クリックし、「表示」→「新規ビューを開く」を選択します。キーボード ショートカットはCtl-2です。下の図1に、この「新規ビュー」サポートの例を示します。不要なビューを閉じるには、コンテキスト(右クリック)メニューから、「表示」→「ビューを閉じる」を選びます。

同一メンバー

より一般的なタイプのソース分割、つまり、異なるソース メンバーをそれぞれ別の画面に表示する形の分割に関しては、知っておく必要があるちょっとした秘訣があります。まず、エディター画面を分割するために、分割画面に表示したいメンバーの1つのタブでクリック アンド ドラッグ操作を行います。タブを右または左方向にドラッグ(垂直分割の場合)、あるいは下方向(水平分割の場合)にドラッグします。ドラッグしていると、分割線が表示され、タブをドロップした場合に画面が分割される場所を示します。水平分割線が表示された場合は、さらに右または左に移動すると、垂直分割線が表示されます。目的の分割位置を確認したら、タブをドロップするだけです。下の図2で、どのような動作になるか確認してください。この図では、RDiの9.6.0.6が実行されています。バージョンが異なる場合、見た目が図とは多少異なる場合もあります。

ドラッグとドロップ

タブをドロップすると、この通り。エディター ウィンドウが分割されます。下の図に示されているように、タブの上方に白いバーが表示されます。分割画面モード時にここをダブルクリックすると、編集ウィンドウをフル スクリーンに切り替えたり、また戻したりすることができます。

分割画面モード

ご使用のモニターのサイズが十分に大きく、再度、画面を分割して編集ウィンドウにさらにもうひとつまたは2つのメンバーを表示したい場合は、メンバー タブをドラッグし続けて、水平方向または垂直方向の分割を組み合わせて画面分割することもできます。

この記事の元のバージョンでは、ここで、エディターをダブルクリックするとエディター ウィンドウが拡大する問題と、それを解決する方法について説明していました。長年にわたってEclipseおよびRDiに対してなされてきた機能強化のおかげで、この問題は解消されています。そのため、フル スクリーン編集モードでも、通常のリモート システム エクスプローラー モードでも、分割画面を機能させる特別なパースペクティブやプラグインは必要ありません。今回の記事は、それらについての説明の分だけ短くできることになります。

ただし、元の記事では、述べることができなかったことが2点ありました。今回の記事では、スペースが十分あるようなので、それらについて以下に記すこととします。

1つ目には、今回のようにタブをドラッグした後で、RDiエディター画面を分割解除するにはどのようにしたらよいのでしょうか。言い換えれば、どのようにすれば、エディターを単一ビューに戻すことができるのでしょうか。答えは、ドラッグ プロセスを逆に行うことです。編集ウィンドウでメンバーを右方向にドラッグして他のメンバーから分割していた場合は、そのタブを左方向にドラッグして他のメンバーに結合するだけです。私はいつも、元のビューのタブの上に重なるようにもうひとつのタブをドロップしています。タブを別のタブの下にドロップすると、画面が水平方向に分割されるだけになってしまうことがあります。その場合は、もう一度そのタブを別のタブのところまでドラッグしてください。

2つ目は、机の上にモニターが複数台ある場合に、異なるメンバーをそれぞれまったく別々の複数の編集ウィンドウに表示することができるかという点です。複数のモニターがなくても、これを行うことができますが、2台のモニターで行うと、さらに便利です。これを行うには、画面の分割で説明したのと同じタブ ドラッグ テクニックを使用します。ただし今回は、エディター内に分割線が表示されても、ドラッグを止めないようにします。つまり、RDiウィンドウの外側まで(たとえば、2台目のモニターまで)ドラッグし続けます。ドラッグしたタブの一部がRDiウィンドウの境界外に表示されると、空のウィンドウの輪郭を示す枠線が表示されます。そのウィンドウの枠線が、メンバー ソースを表示させたい場所に表示されたら、タブをドロップします。下の図に示されている緑色のボックスは、それをドロップしたときに分割されたエディター ウィンドウが移動する場所を表しています。

RDiウィンドウ

これで、そのメンバーを表示するまったく別の編集ウィンドウが、メインのRDiウィンドウから分離されて表示されます。もちろん、この分離したウィンドウは、必要に応じて後で移動またはサイズ変更することができます。再度、別々になった編集ウィンドウを1つに戻したい場合は、エディター ウィンドウで分割解除するのに行ったのと同じように、分離したタブをドラッグして、エディター内の別のタブの上または近くでドロップするだけです。

RDiの分割編集画面をうまく活用してみてください。何かと便利な分身の術です。

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