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IBMi海外記事2024.06.12

IBM、「SQLスクリプトの実行」のパフォーマンスを向上

Alex Woodie 著

「SQLスクリプトの実行」(RSS)機能で、データベース フィールドの解決を待つのにいつもうんざりしているAccess Client Solutions(ACS)ユーザーにとって朗報です。IBMもユーザーの心中を察したようで、今月始めにリリースされたACSバージョン1.1.9.5では、RSSがはるかに迅速にデータを返すようになるようです。

フィールド解決の時間短縮は、 IBM Power Ideas Portal へ投稿を行って懸念を表明した、少なくとも1人のIBM i ユーザーにとっての懸念事項としてリストに載せられました。「簡単に言えば、潜在的なフィールドの解決では、コンテンツ アシスト機能はほとんど使えなくなります」と、そのユーザーは記しています。「エミュレーター セッションへ切り換えて、フィールドを調べる方が、データの返りを待つよりフィールド情報が早く見つかるというのが普通のことです。」

この要望が初めて登録されたのは2021年4月で、当時はまだIBM Ideas Portalが、旧称の「Request for Enhancements(RFE: 機能拡張の要望)」 と呼ばれていました 。「他のデータベース照会ユーティリティと同じくらいの処理速度であってくれたらと思います」と、ユーザーは記しています。「そうなれば、「SQLスクリプトの実行」はもっと素晴らしいものになるでしょう。これほど時間が掛かる理由が分かりません。」

もうひとつ、2021年に投稿されたパフォーマンス関連の要望に、RSSでのF4プロンプトの表示速度に関するものがありました。あるユーザーが、F4プロンプトが遅過ぎる、と記しています。

「IBMグリーンスクリーンでは、プロンプトは瞬時に表示されます。PC側では遅いだろうとは思っていましたが、これほど遅いとは思いませんでした」と、 そのユーザーは記しています。「1つのSQLステートメントを作成する間に、何度も何度もプロンプトします。使用したいフィールドを選ぶためのフィールド リストが表示されるのに、このACSアプリケーションでは、毎回、約10~15秒掛かります(25~30秒だったこともあります)。IBMとして、このツールをユーザーに使用してもらいたいのなら、表示をもっと速くする必要があります。」

IBMは、このアイデアにはメリットがあると述べたものの、優先度を「Low(低)」に分類しています。3年後、このアイデアは、IBMが 4月11日にリリースしたACSバージョン1.1.9.5でようやく実現されました。

この他にも、RSSに対する機能強化には、以下のように、IBM i ユーザーがIdeas Portalを通じて提案した要望が基になったものがあります。

  • 「ジョブ・ログ・ビューアー」からテキストをコピーする機能
  • PCからのファイルの選択時にユーザーに表示されるビューのタイプ(リストまたは詳細)のデフォルトを設定する機能
  • 起動時に「Systems Groups」でリストされたデータベースに限られない別のデータベースに接続する機能(IBMはIFSでも同様の変更を加えています)

また、遅いデータベース照会のトラブルシューティングに使用される、ACSのVisual Explainコンポーネントにも、機能強化が追加されています。IBMはVisual Explainに、照会分析時のビューの調整を容易にする、いくつかの新たなツールバー ボタンを追加しました。

この機能強化も、はるか2018年にまで遡る、ある1つのRFEから生まれたものです。「私の場合は、「表示」 > 「Arrow Label」メニューの、「Estimated Rows」、「Estimated Time」、「Actual Rows」、および「SMP Degree」に対応するボタンが必要です」と、そのユーザーは記しています。「別のボタンが必要と言うユーザーもいるかもしれません。」

ACSのスキーマ コンポーネントも、表およびビューのSQLデータ操作言語(DML)ステートメントを生成する機能によって強化がなされています。また、「データ転送」では、XLSまたはXLSXファイルへのダウンロード時に列を自動調整するオプションが追加されました。

印刷に関しては、IBMは、ACSの「プリンター出力」で、ユーザーが直接ツール内でシステム接続を変更できるようにしました。ACSメイン ウィンドウに移動する必要はなくなります。

5250エミュレーターにも、いくつかの機能強化が加わりました。5250画面でホスト コード ページを表示する機能、コマンド ライン環境からACSマクロを実行する機能、および「アクション」ドロップダウン メニューへの構成されたハードウェア管理インターフェースの追加などです。

IBMによれば、5250プリント エミュレーターがアップデートされ、旧Access for Windows製品でのPC5250 GDIベースのプリンター セッションのページの向きと同じになるように、JPSプリント セッションのページの向きを自動設定できるようになりました。

IBMが大きく取り上げている最後の新機能は、オープンソース パッケージ管理コンポーネントに対するアップデートです。ユーザーはタイムアウトを調節できるようになりました。IBMは、ACSバージョン1.1.9.5で、他にもいくつかのマイナー チェンジを行っています。また、11月に公開されたバージョン1.1.9.4以降にリリースされたすべての修正およびセキュリティ アップデートも追加されています。

詳細については、 「IBM Support」のACSのページを参照してください。

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